Yuhi

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喫煙という凶器

喫煙による副流煙は凶器(凶器とは、ヒトの生命・身体に危害を与え、殺害や傷害のために用いられる道具の総称)であると思います。副流煙は主流煙よりも有害成分が多く含まれていることが分かっています。主流煙はフィルターを通って酸性になり、いくぶん刺激も少なくなっていますが、副流煙は燃焼温度が低く十分な酸素が供給されないため不完全燃焼になりやすく、またフィルターを通っていないため有害成分の濃度が高くなります。ニコチンやタールで数倍、アンモニアに至っては数十倍にもなるといわれています。発がん性物質も副流煙の方が多いことが分かっています。受動喫煙で主に問題にされるのはこの副流煙ですが、周囲の人が吸い込む煙には喫煙者が一旦吸い込んで吐き出した煙も含まれています。これは呼出煙と呼ばれます。喫煙する人は自分の判断で自ら我が身を危険にさらしながら快楽を得ていますので、それは他人がどうこういう事ではありません。しかし、その人の快楽のために周囲の人が危険にさらされるのはどう考えてもおかしいことです。未だに周りに人が居ても平気でタバコを吸う人が存在しています。それは非常に大きな問題だと思います。その人は平気で他人を傷つけているのですから。我の快楽のために。私も数年前まで喫煙者でしたので、恥ずかしい事をしていたとつくづく思います。間違ったことが平気で行われている現在の世界の一部だと思います。極端に考えれば戦争にも通じる凶器です。黒天KURO-TENでは僅かですが禁煙タイムを設けています。日曜祝日の21時までは皆さん禁煙に協力して下さい。少しずつでも世の中が良い方向に進んで欲しいと願いを込めて実施しています。ご協力をお願いします。Yuhi

料理人としての資質

かれこれ10年以上料理の世界に身をおいていて最近よく思うことは、料理人としての資質とは持って産まれた才能よりも産まれてからこれまでの経験の方が重要であり、しかも幼少期の食生活は料理人にとって非常に大切な経験なのではないかということです。それは自分を例にしてみると、それは紛れもなく母の教育であり毎日の食生活において、好き嫌いはもちろん許されることは無く、もしも何か嫌いなどと口にするようならば毎日の食卓にそれが並ぶのです。好きと言うまでです。しかしその母の教育のおかげで全くと言っていいほど好き嫌いは無く育ちました。料理人にとって食べるのが苦手なものや嫌いなものがあるということは、その食材の美味しさがわからないのでどう料理に活かせばいいのか、食べる人がどう感じるのかが全くと言っていいほどわからないのです。料理人の中にも沢山居てるんです、好き嫌いのある人が‥‥そしてもうひとつ。これは今になって思えば、いつか我が子が料理人をするとわかっていたのでしょうか。子供のころ母の手料理は常に薄味でした。子供だった私は『これ味無いよ』と言いました。すると母は『玉ねぎは玉ねぎの味がするやろ?ピーマンはピーマンの味がするやろ?』と答えました。子供の私は意味がわかるはずありませんでしたが、今ならその意味が痛いほどわかります。母の真意はわかりませんが、そのおかげで今の私が料理人として様々な食材の味を操ることが出来るのだと思いました。料理人は自分の感覚が頼りです。自分が美味しいと思う料理を作ります。私が作った料理が沢山のお客様に美味しい、これどうやって作るの?って言って頂けてるのは幼少期の母の教育があったからだと思います。そして今、本当に沢山のお客様に黒天KURO-TENの料理を喜んで頂けてるのは両親から授かった才能のおかげだと思います。YuhiP.S 黒天KURO-TENではアルバイトや社員にまかないがありますが、好き嫌いは一切受け付けません。家から外に出て好き嫌いを言うことは親の恥だと教育しています。人に作って貰った料理に好き嫌いを言うことは許しません。自分でお金を払った料理に対して言いなさいと‥‥